夫からのモラハラにもう耐えられません。モラハラで離婚できますか?

モラハラが原因で離婚をする場合、モラハラの証拠が必要です。モラハラの証拠があれば、有利に離婚の交渉を進められます。

モラハラの証拠がないと離婚できない?モラハラ離婚で注意すること


最近よくモラルハラスメント、略してモラハラという言葉をよく耳にするようになりました。

このモラハラとは精神的な嫌がらせや暴力のことを言い、最近離婚の原因となりつつあるものです。

ただ、モラハラは見た目に傷が残らないので、第三者から分かりづらいのが特徴です。

ここではそんなモラハラで離婚する際の注意点や離婚までの流れをご説明したいと思いますので最後まで読んでみてください。


モラハラとは

そもそもモラハラとはどういったものがあるのか具体的にご紹介します。


病気の時に冷たい


病気の時は元気な時より優しくしてほしいもの。

ですが、逆に罵ったり、冷たい態度を取るのはモラハラです。

病気するのは体が弱いからだとか、日ごろの健康管理がなってないからだなどと言うなど、病気がさらに悪化してしまうのではないか?と思うような態度を取ります。

相手の大切なものに対して攻撃する


相手の大切な親族や友人の悪口を言ったりするのもモラハラです。

好きなだけ悪口を言った後にどうしてそんな人たちと付き合うのか
理解できないなどと言って、相手のことを否定することもあります。

さらに、自分の思い通りにならなかったりすると、相手が大切にしている写真やぬいぐるみ、ペットなどを傷つけることもあります。

人前で悪口を言う


第三者の前で相手の悪口を言うのもモラハラです。

うちの嫁はできないやつでとか、ダメな嫁でなどと
自分のことは置いておいて笑いものにするのもモラハラです。

さらに、家に帰ってからも「お前のせいで笑われた」などと、どう考えても理不尽と思えるようなことを言います。

弁解の機会を与えない


どんなに自分が理不尽なことを言っていたとしても、
相手に弁解や釈明の機会を絶対に与えないというのもモラハラです。

好きなだけ言うだけで相手に会話のチャンスを与えません。

バカとかダメだと言って相手のことを罵倒する


ちょっと質問したをしただけで、どうしてお前はそんな簡単なことも分からないのか、バカだ、ダメだなどと言ったり、答えを聞いても自分で調べろなどと、教えなかったりするのも明らかにモラハラです。


モラハラで離婚するには証拠を集めることが重要


さて、上のようなモラハラにあい耐えられなくなって離婚となった時、やるべきことは証拠集めです。

ただ、モラハラが原因の離婚の場合証拠集めがかなり難しいです。

その理由はモラハラは精神的暴力なので、はっきりとした証拠を残すことがほとんどないからです。

さらに、モラハラの加害者が頭がよく卑劣な人であればあるほど、無視したり罵ったりするというより、巧妙に相手のことを追い込んでいく傾向があります。

ですので、モラハラの証拠を残すには相手の言動をしっかりと録音したり、日記につけたりということを行うことが大切です。

決定的な証拠でなくても、日ごろのちょっとしたモラハラの証拠が積み重なっていけば、それが証拠として扱われることが多いです。

ただし、記録する場合には自分の感情ではなくモラハラの事実だけを客観的に記録することがポイントです。

また、あくまでもモラハラの記録を残しておく場合は相手に気づかれないことが重要です。


モラハラで離婚する場合の流れ


さて、モラハラが原因で離婚するとなった時、話し合いでまとまらない場合は裁判を行い、慰謝料を請求するという流れになります。

離婚裁判は次のような流れで行っていきます。

  • 訴状を作成する
  • 訴状を提出する
  • 相手へ訴状を送付する
  • 第一回口頭弁論の期日を決める
  • 口頭弁論を繰り返す
  • 判決

といった離婚の流れになります。

ここで大切なのは口頭弁論で証拠を提示し、
どんなひどいモラハラがあったのかを証明すること
です。

モラハラによる慰謝料の請求の流れ


では次に、モラハラを受けたことについての慰謝料請求の流れをご紹介します。

  • 話し合い
  • 内容証明郵便などで慰謝料を請求する
  • 調停で慰謝料を請求する
  • 裁判で慰謝料を請求する
1の話し合いですが、モラハラを行った相手と面と向かって話し合うのは嫌でしょうし、証拠を残さなければならないので、LINEやメールなどでモラハラに対して慰謝料を請求したいと伝えるといいでしょう。

2の内容証明郵便でのモラハラ慰謝料の請求についてはメールや電話などで慰謝料を支払ってもらうと伝えても難しそうであれば、内容証明郵便を送り慰謝料の請求を行います。

3の離婚調停でのモラハラ慰謝料請求の方法ですが、内容証明郵便を送っても慰謝料の請求をしてもらえない場合は離婚調停に持ち込み、慰謝料請求をする必要があります。


モラハラで離婚する場合は準備が大切


モラハラは見た目に分かるような身体的暴力はないですが、モラハラによって精神的に病んでしまう方も多いです。

離婚をお考えであれば法律の専門家、たとえば弁護士などに相談し少しでもいい条件で離婚できるようにもっていくようにしましょう。

モラハラでお悩みの方にとって少しでも助けになれば幸いです。


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