離婚の手続きで必要な書類には何がありますか?

離婚の手続きに必要な書類には、協議離婚や調停離婚、裁判離婚で違いがあります。

離婚の手続きで重要な書類を準備!ミスをしない離婚の準備


結婚するのは簡単だけど、離婚するのは大変、とはよく言われていることです。


結婚届を出すときには、ウキウキして手間もあまり気にならないかもしれませんが、離婚届となると、気が重く、面倒に感じてしまう方も多いでしょう。


ただし、離婚に必要な手続きをミスすると、離婚届が受理されず、離婚が遅れてしまう場合もあります。


離婚が遅れてしまったら、再婚できる日も遅れてしまうなど、何かと喜ばしくない状態になってしまいます。


今回は、ミスを防ぐために確認しておきたい、離婚に必要な書類について簡単にご説明します。


離婚を考えている方は、この機会に基礎知識を身についておきましょう。


離婚の手続きで必要な書類とは? 離婚の方法で必要書類は異なる

離婚の方法には、協議離婚(ふたりで協議して離婚する方法)調停離婚(調停員を間にはさんで話し合い離婚する方法)裁判離婚(調停で合意に至らなかった場合に、裁判で争い離婚する方法)の3つがあります。


そして、どの方法で離婚するかによって若干必要書類が変わってきます。


ここでは、協議離婚・調停離婚・裁判離婚において必要となる書類はどういったものか確認していきましょう。


協議離婚で必要になる書類

日本の場合、離婚の9割以上は夫婦だけで話し合って別れを決める協議離婚だと言われています。


協議離婚の場合、必要書類は離婚届だけです。

ただし、提出する人が本人であるか否かを確認されるケースもありますので、 顔写真が付いた運転免許証やパスポートなどの本人確認書類を持参しておくと良いでしょう。


離婚届の提出は、第三者に依頼したり、郵送したりすることも可能なので、その場合は特に用意するものはありません。


調停離婚で必要になる書類

調停離婚の場合には、離婚届・申立人の印鑑・(本籍が住んでいる市区町村以外の場合には)戸籍謄本・調停調書の謄本が必要になります。


調停離婚で特に注意すべき点は、調停で離婚が決まってから10日以内に離婚届を出す必要があるという点です。


10日を過ぎてしまうと、罰金の対象になる可能性があります。


調停するほどもめている夫婦の場合、またこの罰金をどちらが支払うのか、でゴタゴタしてストレスが増えてしまうことも予想されますので、調停で合意にいたったらできるだけ速やかに届け出を提出するのが良いでしょう。


裁判離婚で必要になる書類

裁判離婚の場合は、離婚届・(本籍が住んでいる市区町村以外の場合には)戸籍謄本・申立人の印鑑・調停調書に加え、判決確定証明書が必要です。


調停離婚のときと同様、判決確定後10日以内に届け出を出す必要があります。10日を過ぎてしまうと罰金になる可能性もありますので、届け出を早めに出しましょう。


離婚に必要な書類に不備があったらどうなる?

次に、離婚に必要な書類に不備があった場合どういった事態になるのかを確認しておきましょう。


離婚に必要な書類に不備があった場合に起こり得るトラブル
1.受理されない

離婚に必要な書類に不備があった場合、離婚届が受理されないケースもあります。離婚届が受理されず、書き直し、提出しなおしになった場合、ストレスを感じるでしょうし、再婚できる日も遠ざかります。


女性の場合、離婚が成立してから100日を過ぎなければ再婚は不可能です。


再婚を予定していない場合でも、速やかに離婚して新しい人生をできるだけ早く歩きだしたい、という方は、書類の記入漏れなどをなくし、スムーズに受理されるよう準備しておくべきでしょう。

2.罰金

調停離婚や裁判離婚の場合、調停成立または判決確定後10日以内に届け出を出すことが義務付けられています。


書類に不備があり、10日以内に受理されなかった場合、過料(罰金)の支払いを求められる可能性もありますので、注意が必要です。


離婚届提出後は名義変更の手続きをする

次に、離婚届を提出した後にするべき名義変更の手続きについても確認しておきましょう。


名義変更の必要があるものとして、「運転免許証・銀行口座・パスポート・クレジットカード・印鑑・印鑑登録証・国民年金」などが挙げられます。


面倒ですが必ず手続きが必要なものばかりなので、手続きは早めに片付けてしまいましょう。

離婚は時間と労力・手間がかかるものだが、乗り越えるしかない

今回は、離婚する際に必要な書類の手続きについてご紹介してきました。

さっさと離婚の手続きを済ませてしまいたいのに、相手が離婚に同意しない、という場合は、調停の申し立てを行いましょう。


調停では調停員を交えて冷静に話し合いが行われます。


調停で決着しなかった場合は、結論は裁判に持ち越されます。

離婚についての話し合いはストレスフルですが、相手の同意なしに離婚届を勝手に提出してしまうのは法律違反です。


くれぐれもしっかり話し合ってから離婚するようにしましょう。


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